市民農園は耕す場であり、新鮮な野菜や花を求めるところである。そして、様々なことと出会う場である。人と出会い、自然と出会い、いろいろな出来事と出会う場である。

　市民農園は、様々なものを与えてくれる。自然的環境は穏やかな気持ちを、心の疲れた人には癒しを、人恋しい人には話し相手を、マイペースで耕す作業は健康を与えてくれる。

　市民農園の周辺地域には、緑の空間を与え、コミュニケーションの輪を広げ、絶え間ない人々の流れは、活気を与えてくれる。

　コンクリートジャングルの都会の中にあれば、貴重な緑の環境となり、天からの水(雨)を土で受け止め、ヒートアイランドを和らげる。

　「都市を耕す」ことは、私たちに体を通して"食"と"農"の大切さを教えてくれる。

　市民農園にはphilanthropy(フィランソロピー：豊かな人間愛)があると言われている。

　千葉県市民農園協会は、千葉県を、現在に続く市民農園活動の発祥の地の一つと認識し、千葉から全国へ、そして世界へと活動を発展させている。